焼干灰わかめ (20g)

日本の歴史を遡れば平安時代にまで辿れ、いまでは、いまべつだけに伝わるのが「焼干灰わかめ」です。灰ワカメは江戸時代(1845年)鳴門の生産者・前川文太郎(1808−1882)によって開発考案された技術で、保存期間を長くするためです。生わかめを藁などの火に直接かけ、灰をまぶした後に天日干ししたもので、鮮やかな緑色、歯応え、香りが常温で1年以上保ちます。

これは、灰が太陽光の紫外線を遮断したり、葉をアルカリ性化することによる効果ですが、先人たちの知恵の賜物でもあります。

現在鳴門等で生産されている灰ワカメメは、生わかめに木炭灰をまぶし て熟成させる等の製法です。今では藁等を焼く製法では作られていないようです。

今別町袰月地区で復活された「焼干灰わかめ」は昭和30年代に新潟県から来た業者が作り方を伝え、買い取っていったものがはじめてで、当時の漁民が「だまされているのではないか」と疑うほどの高値だったと伝えられています。まだ赤く燃えさかる藁の中に採れたてのわかめを直接投入して、焼きながら灰をまぶす袰月地区独特の製法から「焼干灰わかめ」と呼ばれています。

<調理例>
   ・わさび醤油
   ・ぽん酢
   ・その他
  • 1,000円(内税)

型番 105